賃貸に入居する時の鍵交換は必要？不要？

賃貸住宅に入居するとき、
渡してもらった鍵を見て、
ふと考えることがあります。

この鍵は、自分の前にも
誰かに使われていたはず。

それって、大丈夫なのかな!?
取り替えたほうがいいのでは!?

自分の持ち家ではないし、
鍵を取り変えるなんて
考えていなかったかもしれません。

賃貸住宅の鍵の交換については、
この頃よく言われるようになっていて、
借主が入れ替わる退去時や入居時には、
必ず交換するという大家さんもいるのです。

特に、新しく入居する際には、
念の為にも交換したほうが
安全だという意見も多く聞かれます。

引っ越し先の賃貸住宅では、
鍵の交換は必要か不要か？

また、交換するとしたら、
借りている人が大家さんや管理会社の許可なく、
勝手にやっていいのかということについて、
解説していきます。

賃貸住宅の鍵を交換しないのは無用心？

賃貸住宅であるということは、
その物件には入れ替わりで、
違う借主さんが入居しては、
いつかは退去するわけですね。

代々の借主さんの中には、
鍵をなくしてしまう人、
スペアキーを作って誰かに
渡してしまったままになっている人などなど。

様々な人がいることでしょう。

それなのに、交換することもなく
ずっと同じ鍵を使っていたら……

もしかしたら、あなたと同じ部屋の鍵を
持っている赤の他人が悪い気を起こして、
あなたの部屋に不法侵入することだって
ないとは言い切れません。

そう考えると、鍵を交換しないでいるのは、
とても無用心なことにも思えます。

そんなことが!?と思うかもしれませんが、
過去にはまったくなかった事件ではないのです。

そんな万が一のことがないと
自信を持って言えないのなら、
できることはやって、用心するに
越したことはないですよね。

賃貸の鍵交換は借主が勝手にやっていいもの？

しかし、賃貸住宅において、
鍵の交換をしたいなと思っても、
借主が勝手にやっていいものなのか、
悩みますよね。

賃貸住宅の鍵は、
物件と同じように、所有権は大家さんや
管理会社などの貸主にあります。

それに加えて、貸主には、
入居者が安全に暮らせるように
環境を整える義務があります。

これを、民法で使用収益させる義務と言います。

ですから、例えば合鍵を作りたいとき、
大家さんや不動産会社などの貸主側に
許可を得る必要があり、借りる側が
無断で作ることはできません。

同じように、賃貸住宅の場合、
鍵の交換も借主が勝手にやることは
できないのです。

前もって、貸主側に
申し出る必要があります。

もし許可が出れば、
自分で業社の手配から行い、
取り替えることも可能。

ですが、多くの場合、
鍵の交換を申し出ると、
管理者である貸主側が
行うことになるようですね。

その場合、費用は誰が負担するのかも、
気になりますよね。

実は、それについては、
法的に決まりがないので、
借主に請求されることが多いようです。

入居契約中に借主から申し出た場合は、
言いにくいかもしれませんが、
費用を貸主が負担してくれないか、
まずは交渉してみましょう。

場合によっては、物件管理のひとつとして、
対応してもらえる場合もありますよ。

実際、わたしも今のマンションに引っ越す際、
契約する段階で鍵の交換を申し出ましたが、
特に費用は請求されませんでした！

最近では、物件広告や契約書などに、
鍵の交換費用が明記されるのが
慣習になってきているようです。

それは、その物件が、
きちんと鍵の交換を行い、
安全に配慮されていますよということを
示すためでもあるのですね。

逆に、明記されていない場合、
鍵が交換されているどうか、
貸主側に確認してみましょう。

まとめ

賃貸住宅に入居するとき、
気になる鍵のこと。

交換していないと、なんだか心配です。

そんなとき、借主が自分で勝手に
やることはできません。

思い切って、交換をしてもらうように、
貸主側に申し出ましょう。

もし許可が出れば、
自分で業者を依頼することもできますが、
鍵の交換は、管理を請け負っている
不動産会社などが、大家さんの依頼で
行うことが多いようです。

ないことを祈りたいですが、
万が一に備えてできることはする――

引っ越しをする際、自分でできる範囲で、
可能な限り安全を確保しましょうね。